ヘルプ~心がつなぐストーリー

今年観た映画76作目

上流階級の白人家庭へ「ヘルプ」の家政婦として低賃金で働く黒人達にインタビューをし、一冊の本として出版させた主人公の若手ジャーナリスト、スキーター。数々の家庭に蹲った黒人差別を告発してくれた家政婦達、そしてそれを書き上げたスキーター。両方の多大な勇気に圧巻です。

「当たり前」と思わずに、こうやって灰汁を出していく人が少なからずどの時代もいたんだろうなと思うと、まだまだ未来に希望が持てます。大事なことは「常識」と思わないこと。そしていじめであれ、社会的差別であれ、大人の身として恥ずかしながらはるかぜちゃんの言葉を借りて言うなら、(加害者側は)無意識でやっている、ということ。それが「当たり前」と思って、悪気なく、というか。まぁ、いじめと人種差別を同じにするのはどうかという意見も聞こえてきそうだけど、根本はやっぱりどの社会、時代、においてもこういった元々「当たり前」とされていたことに疑問を投げかけることが大事だなぁと感じました。

まだまだ人種差別は根強いけど、より良い世界になっていけるよう、まずは自分が当たり前と思ってることに疑問を持ち、人を判断しきらないように、したいと思います。

いい映画です。

ViVa! 社会のために、勇気を出した女達!