ショパン 愛と哀しみの旋律

今年観た映画70作目

音楽はピアノなりバイオリンなり身近にあるものなんだけど、音楽家の自伝ってなんとなくしか学んでこなかったので、プレビューをみていい機会だと思い観てみました。

ショパン 愛と哀しみの旋律 [DVD]
ポニーキャニオン (2011-12-21)
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ポーランドで産まれ、フランスに移住したショパン。若い頃貴族の娘にプロポーズをしたが、彼女の父親に反対され、絶望に満ちていたショパンを救ったのは、女流作家のジョルジュ・サンドだった。シングルマザー(離婚したのだが)で2人の子供がいた。ジョルジュに誘われ、パリから逃げるように一緒に(ほぼ)隠居生活のような形で彼女と子供達と何人かのメイド達とマジョルカ島、ノアンへ移り暮らしていた。作曲に打ち込む生活を9年もの間支えていたジョルジュではあったが、若い男を連れての思春期の子供達との暮らしはとても簡単ではなかった。ショパンは後に結核にかかってしまい。。

あの時代に「離婚」ができる程強く、さらに社会的に成功している作家だったジョルジュと、若く才能を持ちながらもまだまだ開花できていない男、ショパンと、、、熟女と若い男の愛、スポンサーと才能を持った若者という図はいつの時代もあるもんだなぁと改めて思いました。そして思春期のジョルジュの子供達も、いくら本気の恋愛をしてるからと言って母親が若い男を連れてきて隠居生活を一緒にするというのが、何だかかわいそうな感じがしました。

ショパンの話に戻ると、彼の音楽はやはり彼女からの愛なしでは絶対に存在しなかったであろう影響力のすごさを感じました。彼一人で貴族の中、自分の家族の中でもがいても決して抜けられなかったのかもしれない、もしかしたら才能をもてあまして早く命を落としていたかもしれない。彼が作品作りに打ち込めたのは、やはりジョルジュとの9年間が彼の音楽をより深く濃くしてくれたと思います。そしてやはり才能というものを開花させるためには、ジョルジュがやったような「土台」がないと開花できるものもできないんだろうなぁーとつくづく感じました。環境でいくらでも人は潰れますからね。

2時間弱では決して語れない程の人生だったのだろうけど、少しだけ彼の音楽の成り立ちを勉強できたと嬉しく思います。引き続きショパンを始め、音楽家に関する映画を観てみたいなぁとますます興味が湧きました。

P.S.1. ショパンのWikipediaのサイトによると、ポーランドワルシャワの公園では、今も毎週日曜日にショパンの曲発表する無料ピアノリサイタルがあるみたいなので、今度ヨーロッパ行く際には絶対に訪れたいです!

P.S.2. ショパンの曲は難しいので私は弾けないのですが、いつか弾けるようになりたいなぁーと思いました。

P.S.3. この映画では幼少時に関してほとんど触れていなかったので、もしそのような映画があれば観てみたいと思います!