わたしを離さないで

今年観た映画67作目

いや〜想像を絶する程すごい内容でした。

臓器提供生産者という役割の人間が存在し、その恩恵を受けて平均寿命を100歳まであげてるという未来のお話。臓器提供者は産みの親を知らずにある一定の教育を受けるのだが・・・。

この設定が衝撃的過ぎて、私の想像を絶する内容でした。臓器提供というと「既に亡くなった人」や「自分の意思でサインする人」が対象となったり、またSF映画なんかでは例えば臓器の一部分のみを再生したり(例えば、心臓、肺、●●なんかを試験管みたいなやつの中で機械で作るとう印象)はなんとなく想像できるけど、ここまで生々しく、しかもそれほどえぐくなく描けるのはマーク・ロマネク監督の腕でもあり、 カズオ・イシグロ著者の力でもあるなぁと「ある意味」とても感心しました。

こういうことがあってはいけないのだけど、強ち「ありえなくない」ということが恐ろしくもあり、感慨深いものがあります。

とてもいい作品でした。

P.S.1 このカズオ・イシグロという著者は、日系イギリス人作家というユニークな背景をもつ方で世界中でベストセラーを出しているみたいです。5歳から移住しているらしく、日本語は話せないそう。

P.S.2 キャストもなかなか素敵でした。主演のキャリー・マリガンもかわいらしく、アンドリュー・ガーフィールドfacebookを題材にした「ソーシャルネットワーク」のエド役でしたね☆