ラビット・ホール

今年観た映画54作目


幼い息子を交通事故で亡くし、どうにもこうにも途方に暮れている夫婦の話。

ラビット・ホール [DVD]
角川書店 (2012-04-06)
売り上げランキング: 38847

幼くして純粋無垢な息子を亡くした夫婦、30歳で麻薬アルコール中毒で息子を亡くしたその母(主人公の母)、遺族の会に10年も通うがまだ傷が癒えない夫婦。いろんな「亡くした」形があるが、主人公が日に日に母親の気持ちを理解して行くという話。「それでも彼は私の息子なの!(He is still my son!)」という母親の叱咤がすごく印象に残りました。加害者が登場したり、夫が一時の迷いに振り回されたりもするのだが。。。自分で落とした命であろうが、交通事故等の予期せぬ不幸によりもたらされた命であろうが、愛する人からすれば同じ大きな苦しみであることを語ってくれました。母親役のダイアン・ウィーストがキーとなり、苦しみは決して消えない、むしろ10年経ってもだ。だけど、それをどう付き合い、耐えていく力を身につけていくものだよと教えてくれたいい映画でした。

終始暗い雰囲気が漂うけど、いい作品です。

Amazonなんかのレビューではアカデミー賞主演女優賞にノミネートされたニコール・キッドマンの美しさや名演技に焦点がおかれてました。個人的には脇役として、海外ドラマグレイズ・アナトミーの中で名演技と称賛されているサンドラ・オーが出ててめちゃくちゃうれしかったです。さすがやなーと思いました。個性的な俳優さんは大好きです。