八日目の蝉

今年観た映画36作目

人は幼少時にもらった愛情で人間形成が成されるんだなぁと改めて思いました。なんとなく「産みの親が一番」のような風潮があるけど、結局人間愛情を注ぐ者や環境さえあれば、それでいいのかなとも考えさせられました。

逆境に立ち向かって腹をくくり、もがくいろんな女性の姿を描いた映画。子供ができたらさっさとおろせという不実な男に対して、女は子を身ごもり母親としてやっていけるか葛藤を背負って生きていかなくてはならず、全く違う思考回路?の生き物なんだろうなぁと少し絶望します。まぁ、そんな男ばかりでないけどね。きっと。

宣伝のわりには劇的にストーリーが展開されるわけではなく最後の10分位が「ちょっと惜しいなぁ」という無理矢理まとめた感が残ってしまったのだけど、それでも、井上真央永作博美小池栄子の3人の役柄がすごかった。ツボったのは特に小池栄子。彼女がいなかったらなんなく普通の話題作で終わったんじゃないかなと思わされる程、彼女の女優としての偉大さを知った作品。

いやぁー良かった良かった。アマゾンレビューを読んでみると、「NHK版の方がおもしろい」と話題になっていたので機会があればそちらも観てみたいと思います。とりあえず、おススメな映画です。