未来改造のススメ 脱「お金」時代の幸福論

今年読んだ本21冊目

「ものを所有するという時代は終った。お金や物に執着するのはやめよう。」というコンセプトの本。真新しい学びは個人的にはなかったが、今話題の岡田さんと小飼さんの対談が聞けただけでも良かったと思う。

未来改造のススメ 脱「お金」時代の幸福論
岡田 斗司夫 小飼 弾
アスペクト
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ベーシックインカムについては、ただのばら撒きではなく、「年金、生活保護の撤廃」が前提として確実にあるならとても有意義な制度になると思う。そして効率化を徹底重視した機械政府も期待を寄せられる一案だと思う。こういう制度を彼ら著名人こそがどんどんつくってほしいな。ただ最近誰もかれもが「ベーシックインカム」と主張し始めてきているので、一種の流行にならないよう深めて議論するべきだし、読者もその流行に惑わされずに判断していかなきゃなと思う。

岡田さんが提案する「社員が社長に払うexという制度」に関しては、新しいことに思えて実は言い方を買えただけでそうでもないことがわかる。既に今のサラリーマン世界にあること。500万給料もらってる人は会社にその倍程の給与を与えているのと同じことだろう。なので「お金を出して何かを学ぶ」というのは特に真新しいことではない。

ただ評価社会にシフトしていくというのはひしひし感じていることでもある。本名を非公開にしているブロガーの本が売れたりしてるのも今の時代ならではだ。ただ、アメリカのように、前の上司からレファレンスが重要視されるような「うわべの評価だけが浸透する評価制度」にならないよう、評価の信憑性にも気をつけていくべき。

これらのワードをあまり聞きなれていない人にはぜひおすすめの一冊。