子ども3人をハーバードに入れた親から学ぶ、目標に向かって努力する子の育て方

今年読んだ本9冊目

元夫婦で塾を経営されていて、家族で渡米、子ども3人をハーバード大学へ入れた母親の子育てノウハウ本です。1教訓2ページ程になっています。に基づいた親の心構えが紹介されています。お子様の実績:

・長男:私立高校(進学校)→UCバークレーハーバード大学院→ケンブリッジ、コロンビア、東大と各国の研究者→会社やサッカーチームの経営者、大学の教授
・次男:私立高校(進学校)→UCサンディエゴ→ハーバード大学院→日本の大手企業に勤め
・長女:私立高校(進学校)→UCバークレーハーバード大学院→弁護士を目指して働きながらロー・スクールへ通い中

たまたま図書館で見つけて著者のこともあまり知らずに読み始めたんだけど、いきなりノウハウ本だったから正直戸惑いました。普通は著者のノンフィクションが前提にあって、ご自身の例えば塾での経験、子育て経験、そして何故アメリカにわたったのか、子供たちはどんな学校へ通わせたのか(本書では「進学校に通わせた」としてしか書いていない)、そして何故また今日本に帰国したのか、詳しく紹介した上で、この本を読んだらすんなり腑に落ちると思うのだが、そこらへんとても残念でした。

何故そう思ったかというと、「ハーバード」といっても、そこまでたどり着くには「子どもは自信がつけば、自分で伸びていく」「子どもは挑戦が好き」「子どもは上手にほめよう」等淡々と述べられて、「それができたからってハーバード行けないでしょ」と思っちゃうのは私がひねくれているでしょうか。私自身アメリカで教育受けた身として、日々の勉強やキャリア形成で我ながら相当苦労した点もあり、親がそう教育するだけでそこまで行けないでしょと突っ込みたくなります。

なので、やはりこの著者の詳しい体験談をもっと聞きたいと心底思いました。「ハーバード」と本の題名にしてしまうなら、ね。きっと教育法以外でも、アメリカの進学校のカリキュラムや家での勉強方法、キャリアの考え方など、もっともっと深い内容なはずだと。

しかしながら、横峯先生と同じように教育方針の根本は「自分の力で生きていけるように仕向ける」というところで共感するところは多くありました。


結局最後の最後に、「何故3人ともハーバードに入るくらいの学力やサバイバル力がついたのか」が理解できなかったので、続編を期待したいと思います!

もっと詳しく書いてくれることを望んで。