マツ☆キヨ
今年読んだ本8冊目
3冊連続マツコ・デラックスさんの書評だなんて、どんだけマツコ好きかよというツッコミは置いておいて。。。この本はマツコさんの新刊で、フジテレビ系のホンマでっかTVという番組で共演中の生物学者の池田清彦氏との対談本でした。
こちらはいたって真面目な内容で、特に東日本大震災以降の二人の考えについて「逆差別とは」「考えるとは」というテーマで話されています。池田先生の言う「原発を喫煙、自殺、交通事故等の他の事柄と一緒にしてはいけない理由」や、マツコさんが言う「マイノリティーによるさらなるマイノリティーへの差別」に関して妙に納得してしまいました。このお二人だから通り抜けてきた道があるとは思うけど、根本には自分たちの価値観を大事にしてきたところが強いと思います。
MXという東京都が出資しているTV番組で堂々と石原都知事の批評をしたり（もちろんこの本でもwww）、池田先生も何も怖がらずに言いたいことを言っているってところは二人とも非常に似ていますね。
さらっと難しいことをシンプルに説明してくれる池田先生はなんて「先生向き」な人なんだろうと思いました。あれだけの学者が、この読者がわかるような言葉で説明できるのは決して多くの優秀な人ができることではないですよね。そしてマツコさんは、自分にも他人にも繊細過ぎていろいろ考えすぎているんだろうなぁとも思いました。池田先生のようにある意味本当に心から開き直ってる感は、今のマツコさんにはまだないなぁーと勝手な感想を持ってしまいました。
ちょっと話がずれましたが、世迷いごと と あまから人生相談 と このマツ☆キヨ を読んだ結果、マツコさんは本当は異常なまでの常識人なんだろうなぁーと思いました。同時に、やはりあの見た目や自分の一般的とはずれた道との葛藤に悩まされ、相当戦いながら生きているんだろうという印象を受けました。 もし池田先生のように真から吹っ切れたらもっともっとパワーアップしてくれると期待しております。
とりあえず、どれもいい本でした。
P.S.1 本のセレクトがマツコ、有吉、ピーチ・ジョンの社長、とかいかにもOL!的チョイスな自分にちょっとがっかりwwww
P.S.2 マツコさんのファンは大体日々悶々と過ごしている主婦やある意味社会から逸脱した感を抱いている学生なんかが多いと書いてあって、ドキっとしてみたりwwww
