「有名人になる」ということ

今年読んだ本24冊目

久しぶりに読んだ勝間本。

タイトルを付けるのがうまいなぁといつも思う勝間さん。

「有名になる方法」という本は巷で溢れていると思うのだけど、ありそうでなかった「有名になって実際どうだったのか」について、堂々と語った一冊だった。

勝間さん自身の体験からわかったことは、有名になったことで「直接得る報酬」というのは差ほどないとのこと。想像していた「芸能人の生活」なんてものには程遠く、実際は「有名になったことによって」売れた本の印税や増えた講演回数の増加、つまり二次的に付加価値となって「儲け」として入ってきた報酬はあったとのこと。逆に、「有名になること」を目的としていると、この二次というものにまで持っていけないので意外にも「あの人は今」なんかになってしまうと、あんなに私生活も顔もさらけ出してこれだけ??といった割に合わない報酬のみでとどまってしまう、そう。

ということで、勝間さんは有名になるという目的ではなく、なった後で広がった「人脈」や「社会的信用」といういいレッテルを最大限に活かすよう努力しているということ。

私自身目立つのが好きじゃないので、あまりいろんなことやりたくても裏で戦略的に動くタイプだったのですが、これを読んで「覚悟して頑張っていこうかな」と少しだけ前向きに考えることができた。実際行動は起こしてないけど、「結果、そうなっちゃったらまーいいかな」という具合でそもそもの目的を履き違えないよう、また、仮に有名になっちゃったとしてもブレず、覚悟を持って、勝間さんのようにさらには最大限にそのメリットも活かしていけたら尚いいだろうなぁと思った。

勝間さんは元々おたく気質なので似てる部分もあるなぁと共感していたので、この本を読んで改めて彼女自身も「目的」というものがあってたまたまそれを達成する段階で「有名になった」ということが知れてよかった。

なんとなくわかっていたようでわからなかったことをクリアにしてくれたいい一冊だと思う。