マネーボール

今年観た映画20作目

アメリカのカリフォルニア州オークランド市にある弱小メジャーリーグチームのノンフィクション映画。監督がだめだめチームを見た目がだめだめ天才アシスタントと一緒に育てていく実話。

野球はなんとなくしか観戦したこともなかったのだけど、メジャーリーグというある種の「ビジネス」を理解する上でもとてもわかりやすく勉強になった。始めはなんとなくで借りてみたし、特にダイナミックな展開というか演出があるわけでもないのだけど、ブラピとその他のナイスキャスティングに魅力のせいか、あれよこれよという間に映画に吸い込まれていった。

メジャーリーグチームのジェネラル・マネージャーの仕事ってのは、お金で人を頻繁にトレードしたり、ある種の「人身売買」とも言える悲惨でえぐい仕事なんだけど、それでも情熱を持って信念を持って小さな勝利を「計算通り」積み重ねていく主人公。自身も元優秀な野球選手だっただけに、いろいろ葛藤はあるのだけど、それでも「人を人」として情熱的に扱い(一応勝つための戦略を練る上でのトレードなんかはするんだけど)、周りを説得していく姿は本当にすごいものだと思った。最後の最後も「さすが」という程のかっこよさを見せ付けてくれた。

アメリカのえぐい部分もまた学べたけど、さらにこの主人公のような人もたくさん存在しているような、その両極端のすごさも同時に味わえた一作だった。

ブラーボー♪