政治家の殺し方 中田宏

今年読んだ本2冊目


政治家の殺し方
政治家の殺し方
posted with amazlet at 12.01.10
中田 宏
幻冬舎
売り上げランキング: 24

政治の世界はひどいひどいとはわかってはいたつもりが、ここまでひどいとはと思った程、政治の汚さを暴露した一冊でした。

私自身も社会人になりたての頃は、仕事を覚えることに大変なことよりも、「大の大人の汚さ」の方が印象を勝ってしまうくらい衝撃を受けた。ほとんどが高学歴有名校出身の人がわんさかいて、教養を学んだはずなのに、「道徳」を学んでいなかったのかと思う程えぐかったです。

自分も嫌な思いをたくさんしたなぁーとは思っていたけど、中田氏の経験談を読むと、数万倍はひどいことされているなと感じました。例えば、ある議員から匿名ではなく、実名入りでの「死ねメール」だったり、マスコミと議員が仕込んだであろう「愛人疑惑事件」で知らない女性に訴訟されたりといった具合だ。本当信じられない程の「嘘の話作り」に大の大人が既得権益に死にもの狂いでしがみつく醜さ。。。

そして何より「仕事のための仕事」をする人たち。意味のない無駄なことに、現状維持をしたくだらだらやっているという、我々の血税を・・・と腹が立ってきますが、もちろんそのような社会にしているのも国民っちゃー国民。このような状況になったのは政治家のせいだけではありませぬ。そんな中、中田氏とも密であろう橋下徹氏が今回大阪市長選挙に当選したのは、今凹んでる多くの日本人に少なからずの希望を与えてくれたと思います。少しだけ、日本の将来に期待してきました。

この本に対しては、よくぞ言ってくれたということでその勇気に★5つですが、強いて言うならば多くのレビューアーが言ってるように、「辞任の理由」をもう少し具体的に聞きたかったです。(この本では数ページ、理由はもちろん納得はできたけどもう少し聞きたかった)

しかしながら、ただ純粋に尊敬する政治家が1人増えて嬉しく思う本でした。

政治自体を学ぶにもいい本です。


P.S.1
Chikirinの日記で紹介されてて読んでみた一冊でしたが、ちきりんさんのブログ読んでる=「わたしゃ今時の社会起業家ちっくで、情報リテラシー高いよーん」とサブリミナルばりに自分のそれっぽさをアピールしてる人も自分も何だか嫌w

P.S.2
ちきりんさんみたいに正体をくらまそうと考えていたのに、さらっと前の会社の毒を吐いてしまったことに反省。けど消さない私wwww