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今年観た映画51作目

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TCエンタテインメント (2011-10-05)
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俳優として成功し、ホテル暮らしで女と酒を暇つぶしに使いながら、いつまで経っても寂しさからの空虚感は満たされない主人公。離婚した前妻が育てている11歳の娘クレオをひと夏を「一時的」に受け入れ過ごすことになった。ホテルのプールで好きなだけ遊んだり、買い物したり、イタリアで開かれた映画の授賞式におめかしさせて行ったり、会えなかった時間を1つ1つ大事に過ごしていくのだが、ある日前妻が突然「一人になりたい」と言ったきりいつ迎えに来るのかもわからない状態になってしまった。

1シーンごとに父と娘の「会えなかった時間を埋めるかの日常」がとても美しかったです。未熟な両親を持つクレオは頭のいい、とてもいい子。こんなにかわいい娘がいるのに、手放してしまうんだなぁーと悲しくもなりましたが、それでもクレオはたくましく生きていくのだと思います。自分が「未熟」で「何もできていない」といことを、主人公は1番わかっているんじゃないかなと思いました。だからこその、あの空虚感。

特に劇的にストーリーが展開するわけではないのだけど、愛らしい、センチメンタル溢れる映画でした。

監督調べてみたら、「ロスト・イン・トランスレーション」のソフィア・コッポラだったんですね。雰囲気が似ててなるほど感満載です。ちなみに、2010年のヴェネチア国際映画祭金獅子賞受賞作らしいです。

注目キャストではやっぱりエル・ファニングちゃん。かわいすぎます。どこかで見たことあると思ってたら、「SUPER8」や「ベンジャミン・バトン」に出てたんですね。個性的な「かわいさ」を持つ女優さんです。さらに彼女のお姉さんはI am Sam アイ・アム・サムダコタ・ファニング!お姉ちゃんの方は典型的な美人で妹の方は個性的な美人、かな^^二人とも名演技でした。